浦島太郎とは誰か

浦島太郎とは誰か

古くから友好関係のある方に、1冊の本を送っていただいた。

そのタイトルは「浦島太郎とは誰か」

著者の海﨑義隆さんは、地元の小学校で長く教壇に立たれたのち、退職後は、三豊市文化財保護協会の会員として、郷土史の研究や文化財保護に努められている。

そして、この浦島伝説の舞台になるのが、香川県三豊市北部、荘内半島の海岸線である。著者の海崎先生が長年生活し、また教育に携わった地でもある。

書の中には、地元ゆえに掘り下げることができたであろう様々な情報が盛り込まれており、読み終えると、「浦島太郎」が単なる物語ではなく、本当にこの地で繰り広げられた話に思えてくる。

瀬戸内国際芸術祭が終了し、静けさの戻った詫間町に、もう一度訪れて、海を眺めてみたい気持ちになる書籍だった。

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